疲労回復法2008/06/01 22:38

爆睡タイム(Foto:G.F.Schenck)
カーター君の上半身には
最近、生傷が絶えません。
どこで誰と戦っているのか全く分からないのですが
というか、
なぜこんな大喧嘩をするのか理解できませんが
そこはやはりオス猫、いろいろとあるのでしょう。

でも疲労困憊して帰宅すると
まずは爆睡をもって元気を取り戻すようです。
私もこの日はかなり疲れていたので
カーター君と一緒にバルコニーでお昼寝でした。

エフゲニ・ボジャノフ2008/06/10 18:48

エフゲニ(Foto:Mie Miki)
2年前より夫の下でピアノを学んでいる愛弟子
エフゲニ・ボジャノフ君(ブルガリア人・24歳)が
カサ・グランデ国際ピアノコンテスト(イタリア)で優勝しました。
尚、第一位のほかにもシューベルト賞、批評家賞、放送局賞と
全ての賞をかっさらってきました。
すごい!

尚、2週間前に4時間にわたるプログラムを聴きましたが
そのとき私は彼の演奏に
音楽性、ファンタジー、完璧度もさることながら
それら全てをさらに超えた「なにか」
電光のようなビリビリする強烈なものを感じ
その溢れるエネルギーと情熱と繊細な抒情詩に
「これは優勝するぞ!」の確信をおぼえました。
しかしコンテストにはその他諸々の影響もあるので
何となく落ち着かない日々を過ごしていました。
ですからこのニュースは大きな喜び、と同時に
自分の「コンテスト嫌い」がちょっとうすれたというわけです。

ところで、エフゲニ君は私たち夫婦にとって
すでに息子のような可愛い存在でもあるので
ほんとうに嬉しく、ありがたく、
昨夜イタリアから戻ってきた彼と夜中の3時まで
食べて飲んで喋って笑って大いに祝いました。

ちなみに彼は今日からラントグラーフの我家において
すでに次のプログラムを練習しています。

これもすごい!

写真:先月、夫の誕生日パーティーにて。
手前がエフゲニ むこうが夫。

せんくらブログ2008/06/15 03:14

せんくらブログへメッセージ(Fot:Mie Miki)
せんくらブログにおいて
http://sencla2008.asablo.jp/blog/
今日から一週間、毎日書かせていただきます。

ところで昨日、夕方になってから
「月曜日からはいよいよせんくらブログだからそろそろ・・」
なんて暢気に自分のスケジュール表を見て思わずギョッ!
「えー!日曜日から?!?」何という思い違い・・・
さらに日本は7時間早く日が変わるので
もうあと2時間しかないではないか・・
たいへん、たいへん!

でもなんとか滑り込みで間に合ったようです。
というわけで、よろしかったらこちろもご覧ください。

御喜美江アコーディオン・ワークス20082008/06/20 00:21

アコーディオン・ワークスのお知らせをさせていただきます。

日時: 2008年9月28日(日)14:00~
場所: 浜離宮朝日ホール
出演: 御喜美江(アコーディオン)
ゲオルク・シェンク(ピアノ)
池上英樹(マリンバ・パーカッション)
入場料: 4000円

                 *

浜離宮朝日ホールのページ:
http://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/event/detail.asp?id=1216&month=9

eplusは28日から一般発売ですが
6月18日より"プレオーダー"できます:
http://eplus.jp/aw/

                 *


          【夢・思考・地平線】

日常生活において、ふとしたことから予期せぬ展開が起きることがたまにある。いつも歩いている道なのに何故か間違って知らない路地に迷い込んだり、注文したのとは別の料理が運ばれてきたりする。そんなときの第一反応は「これは違う」であろう。今日という日が昨日と同じく過去を引きずっている限り、私達は訂正や修復を望み、予定どおりの状態にはやくもっていきたいと希望する。道は折り返し、料理は厨房に戻され「こちらが正しい」とする。ところがときには思わぬ方向へ展開することもある。もし間違えて入ってしまった路地にとても美しい花が咲いていたり、可愛い猫がくつろいでいたり、いかにも美味しそうな小さなパン屋があったとしたらどうだろうか。私だったらまず猫に声をかけ、花をデジカメに収め、ちょっとドキドキしながらパン屋を覗くだろう。店内に誰もいなかったらちょっと躊躇い、2~3人が買物していたら入っていくかもしれない。そしてその一人が美味しいと褒める、しかし自分はまだ一度も口にしたことない種類のパンを「私にもそれを一本ください。」といって買うかもしれない。そしてそのパンが予想以上に美味しかったら、翌日からの朝食風景に小さな変化が生まれるかもしれない。こんなパンが好きだったとは、と自分の味覚に新発見を見出すかもしれない。
                 *
去年のある秋の日、『シェルブールの雨傘』と書かれた楽譜がファックスで送られてきた。兵庫県立芸術文化センターのジルヴェスター・ガラ・コンサートで演奏してほしいと、そこには記されていた。ところでこの企画は私の尊敬する佐渡裕氏が芸術監督とあるので「えぇ~?映画音楽?」などとは言わず、真面目に受け止め練習を始めた。すると序奏の4小節からして、すでにゾクゾク感が伝わってくるではないか。これはいったいなんだろう?さらに2ページにおよぶ前半部からようやく私も知っているテーマ・ソングに入ると、その叙情溢れる美しいメロディーと切ない響きに私はすっかり酔いしれ、時間の経つのも忘れて『シェルブールの雨傘』ばかりを弾き続けていた。それはうっかり迷い込んでしまった知らない路地があまりに美しく、そこから出られなくなったような体験だった。私のレパートリーには今までなかった映画音楽から、これほどまで心動かされたことは大きな驚きであり、自分がどれほど自分の好みを知らないかを、それは教えてくれた。
                  * 
その4ヶ月前、フィンランドのオウルンサロ音楽祭で、舘野泉氏のピアノによるオール吉松隆作品リサイタルを聴いた。吉松隆氏の音楽は、以前にハーモニカの崎元譲さんと『忘れっぽい天使III Op.24』を弾いて以来とても好きだったが、長い歳月が経っていたのでちょっと遠い存在でもあった。ところがフィンランドの白夜にうつる大自然を背景に聴く舘野泉+吉松隆の音楽は、まるで夢と思考がさまざまな角度からクロスするような空間として私の記憶に刻み込まれ、それはいつまでも心に残る素敵なコンサートだった。
                   *
今回のアコーディオン・ワークスでは、現代を代表する作曲家吉松隆と、ドイツの先鋭作曲家ギュンター・シュタインケの両氏がアコーディオン・ソロのために新作を書いてくださることとなった。この「委嘱新作初演」は、念願の夢が実現される大きな喜びであり、と同時に新しい技巧や思考と取り組んでゆく緊張の時間でもある。
                  *
1988年から毎年春におこなってきたアコーディオン・ワークスは、2年半オフからの再スタートにあたり、季節は春から秋へ、時刻は夜から昼へ変化することとなった。とくに意味はないのだが、「日曜の午後」という時間帯は、どの年齢層も比較的出掛けやすいのではないかと思い、できれば3~4世代の人々に聴いていただきたいという願いのもと、このたびは9月28日(日)午後2時開演とさせていただいた。

リヒテル・コンクール・フィナーレ2008/06/27 17:22

モスクワへ出発の朝(Foto:Mie Miki)
2週間前からモスクワで行われている
リヒテル国際ピアノコンクールも
いよいよフィナーレに入りました。
33人中で6人が残りましたが
夫の愛弟子エフゲニ・ボジャノフ君も入っており
今夜オーケストラと2曲コンチェルトを共演します。
1.)W. A. Mozart
   Piano concerto No. 25 in C major, K. 503
2.)S. Rachmaninov
   Piano concerto No. 2 in C minor, op. 18

モスクワ時間で午後6時半というと
ドイツでは午後4時半なのでちょっとギリギリですが
ライブ演奏をインターネットで聴けるので
なんとか間に合うように帰宅したいと思っています。

http://www.richtercompetition.com/2008/en_schedule.php

http://www.richtercompetition.com/2008/en_part.php?id=38

コンクールの結果2008/06/29 23:01

E.ボジャノフ(Foto:Mie Miki)
2週間にわたってモスクワで開催されてるリヒテル・コンクール
昨夜遅くにようやく最終結果が発表されました。
http://www.richtercompetition.com/2008/en_winners.php
エフゲニ・ボジャノフ君は一位なしの二位になりました。

一昨日のフィナーレで演奏した2曲のコンチェルト:
なかでもモーツァルトは抜群に素晴らしく
ラフマニノフの2番もはやいテンポで爽快に弾き終え
聴衆を興奮の渦に巻き込んでいましたから
まずはホッと胸をなでおろしていたのですが
しかし昨夜はなかなか電話がこないので
夫も私もかなりハラハラしていました。

尚、審査員に一人の知り合いもなく
他に何のコネクションもなく
ロシアにおいてブルガリアという国籍で
しかもロシアで学んだことは一度もなく
ドイツの音楽大学のみに在学
年齢こそ最年少とちょっと有利ではありましたが
まさに「演奏のみ」で挑戦したわけですから
一位なしの二位という結果に私達は満足したいと思います。

そして彼は今回の演奏にヤマハのピアノを選び
これもちょっとした一つのセンセーションでした。
(他のFinalistは全員スタインウェイ)

さて、
今日はいまから30分後に受賞者演奏会が始まります。
ラフマニノフ#2を弾いてくれと言われたそうですが
彼の希望でモーツァルトNo. 25 in C major, K. 503を
もちろんヤマハピアノで弾くそうです。

長い2週間でした・・・・