遠くへ行きたい2007/05/01 19:30

星行き便(Foto:Mie Miki)
空を見上げると
飛行機が上へ上へと
飛んでいきます。

行き先はどこの星だろう~

子供の日とは2007/05/05 05:05

ヘレナ(Foto:Mie Miki)
一年に一日ある「こどもの日」とは
何のための日だろう。

猫の母親は子供が独り立ちできるまで必死だ。
ある野良猫の母親が
生まれてきた3人の子供を
一生懸命ある場所で育てている
素晴らしいブログがあるので
是非ご覧頂きたい。
そしてここに登場するAじいさん、Bじいさんが
この健気な家族をどうか苛めないよう
祈ってあげてください。
http://muuta2006.exblog.jp/


写真の赤ちゃんは
アコーディオン奏者の
ヴェリ(フィンランド)とスザンネ(ドイツ)
の間に生まれたヘレナです。
(2007年1月2日生)

雨の月曜日2007/05/07 23:38

Villa Huegel(Foto:Tomomi Matsubara)
ドイツで雨はもう降らなくなってしまった?
なんて思いましたが、
ドイツに雨はやはり帰ってきました。

今日はVilla HuegelにおけるEUの国際会議で
私の生徒5人が演奏しました。
ピアソラ2曲でしたが
まず5時間待たされて
演奏後も出られなくて2時間待って
ようやく大御殿から解放されました。

こういう企画は理解に苦しむ部分が多いのですが
学生が素晴らしい演奏をしてくれたので
私はこの部分だけをとって「よし」とします。

これは待ち時間に撮った写真です。
この机上で重要書類にサインする日がきたら・・
このブログでお知らせしま~す!

待望のCD到着!2007/05/10 17:24

BIS-CD-1629(Foto:Mie Miki)
今年1月スウェーデンで録音したグリークのCDが、
予定どおり5月8日にリリースされ、
私の手元にも今日BIS社から届きました。
うれしいー!

叙情小曲集のなかの「蝶」がタイトルで
ジャケットもこのとおりバタフライです。
今回はデザインにもかなりのこだわりがあって
何度も何度も写真が送られてきました。
蝶だけでも9種類ものチョイスがありました。

旅するアコーディオン2007/05/10 17:40

グリークの録音地(Foto:Mie Miki)
ブクレット中のテキストは自分が書きました。
かなり長くなってしまいますが
その中から日本語のテキストをここに記載いたします。
普段は写真ばかりで文字の少ないこのブログ
今日は文章の大盛りでいきます。

     *

旅するアコーディオン
― グリーク『叙情小曲集』との出会い ―

クラシック・アコーディオンのレパートリーというと、古いものか新しいもの、つまり古典か現代作品の2つに限られることが多い。それは一つに、この楽器の歴史がまだ浅く、オリジナル作品が全て20世紀後半から始まるのと、もう一つは「鍵盤楽器」として古い時代の音楽も編曲せず原曲のまま演奏できるからである。

しかしアコーディオンが産声をあげたのは1829年、まさに「ロマン派」の時代だった。それはドイツ・オーストリア地域で考案され、ウィーンで“Accordion”という名前の特許登録がされたのち、様々な楽器職人たちの手で改良され、まもなく商人、船乗り、移民たちの手によって海外へ運ばれていった。その行き先は隣国のスイス、フランス、イタリア、ベルギーのみならずロシア、スカンジナビア諸国、東欧諸国、そして遠くはアメリカ、アルゼンチンにまで及んだ。そして小さなアコーディオンは異国の地に移住すると同時に、新しい文化、気候、慣習を受け入れ、まるでそこで生まれ育った楽器のような自然さをもって、その民族音楽の仲間入りをした。人々は新しく登場したこの楽器を「わが故郷の楽器」として親しみ愛し大切に育てていった。ロシアのバヤン、フランスのミュゼット・アコーディオン、そしてアルゼンチンのバンドネオンといった名前を耳にするとき、私たちが思い浮かべる音楽は、哀愁をおびたロシア民謡であり、華やかなシャンソンであり、情熱に満ちたタンゴであろう。そこに1829年のウィーンの面影はもう微塵もない。そう、生まれた場所ではなく、育った場所が、アコーディオンをそのように変化させていったのだ。

20世紀に入ってからもアコーディオンの改良はさらに続けられ、フリーベース・アコーディオン* の誕生とともに伴奏楽器から独奏楽器へ、民族音楽からジャズへ、クラシックへと、ジャンルも大きく広がっていった。そしてこの頃からアコーディオンのためのオリジナル作品が多く書かれ始め、ヨーロッパ各地の国立音楽大学にはアコーディオン科が設けられ、世界コンテストやフェスティバルなども盛んになってゆく。

こうして進化したアコーディオンには、それぞれ異なったキャラクターや色合いがあり、醸し出す雰囲気も多種多様で、外観、キーボードシステム、メカニック、さらにはサウンドに至るまで、他の楽器では考えられないほど多くの種類がある。しかしどの時代、システム、ジャンルをも越えて共通するもの、どのアコーディオンにもバヤンにもバンドネオンにもなくてはならない要素が、実は2つあると私は思う。それは「うた(Lyric)」と「超絶技巧(Virtuosity)」であり、この2つはまるでアコーディオンの「遺伝子」のようだ。アコーディオンの蛇腹は「うたう器官」、そして左右の指たちは軽い鍵盤と小さなボタン上を「特急テンポ」で飛び交う。1829年から今日まで、この2つの「遺伝子」だけは全く変化していないように私は感じる。そしてこの2つの要素が最も大きな役割を果たしている時代はいつだろうと考えるとき、「ロマン派」にそれがぴったりとおさまるように思えるのだ。

グリークがその生涯において日記のように書き続けた『叙情小曲集』を、私は学生時代から大変好み、常にコンサートのレパートリーとして弾き続けてきた。本来はピアノ曲であるこれらの作品を、どうして自分はあえてアコーディオンで演奏したいと思い、すでに人生の半分近くも弾き続けているのだろう。

そのわけは・・・
『叙情小曲集』を演奏するとき、私はその物語の中に入り込み、語り、歌い、踊り、演じることができる。そこで自分は「小鳥」となってさえずり、「妖精」となって踊り、「孤独な旅人」となって嘆き悲しむ。「郷愁」では人の声を、「バラード」では涙を、「コーボルト」では悪戯を、体に密着した蛇腹をとおして表現することができる。とくに「蝶」では、ピアノで演奏すると蝶が舞い飛ぶ春の風景ようにきこえるが、アコーディオンの場合は自分が「蝶」となって野原を舞い飛び、蝶の視点が演奏の起点となる。そして農夫が一日の仕事を終えて畑から帰途へ着く光景、おばあさんがメヌエットを踊る瞬間、小人が森の中を行進する様子、子守唄、ノルウェー舞曲、ワルツ、そして感謝、秘密、期待、・・・一人舞台の役は曲ごとに変化し飽きることを知らない。
アコーディオンの遺伝子をここまで自然に使いこなせる作品が他にあるだろうか。

19世紀におけるアコーディオンは、楽器の改良と旅の時代だった。そしてちょうどその頃に書かれたのが、グリークの『叙情小曲集』だ。この歴史的偶然を一枚のタイム・アルバムにしてみたいという願いは学生時代からあったのだが、ようやく一枚のCDとして誕生することになった。これは私にとって人生の足跡のような感もあり、森と湖に囲まれたレナ教会**において、ハンス・キップファー氏のもと、淡い冬の光と深淵なる静寂の中で行われたこの録音は、演奏家冥利に尽きる夢の3日間、そして星の時間であった。

*フリーベース・アコーディオン:
左のベース側にも音域5オクターブ半の単音ボタンを持つアコーディオンのこと。
尚、左手がこのように解放されたことでポリフォニー演奏が可能となった。クラシック・アコーディオンまたはコンサート・アコーディオンとも呼ばれる。

**ストックホルムから約100km北東に位置し、14世紀の初めに建てられた石造りの小さな教会。

今、聴いています2007/05/10 17:55

グリークを聴きながら(Foto:Mie Miki)
ところで肝心の音楽とその演奏は?
はい 今、聴いております。

どの曲もほんとうに美しい・・・
あの森が、あの夕日が、あの星空が
音楽とともに甦ってきます。

アコーディオンから流れてくるグリークは
あたたかく、切なく、優しく、
まるで抱きしめられるよう・・・
これ誰が弾いているのかしら、と思えるほど
すでに自分から離れています。

新CDを聴いてこんな幸せな気持ちになれたこと
今までにはありませんでした。

今日はお祝いの夕食会をしたいなぁ
でも今日は誰もいない、私一人ぼっち。
あっ、カーター君はいるいる
只今グリークを聴きながら熟睡中。

夕日と雨雲2007/05/13 23:17

夕日と雨雲!〔Foto:Mie Miki) 
一度も雨が降らなかった四月。
毎日雨の降る五月。
お天気と一口に言いますが
かなり極端な月変化があります。

一昨日からなんだかんだ朝から晩まで
ラントグラーフで”雑用”に追いまくられて
今日の夜、やっとデュッセルドルフに着きました。

車を大学の駐車場に入れて
ふと時計を見るとすで夜の9時。
ピザをテイクアウトして市電を待っていたら
夕日と雨雲のコントラストがきれいで
しばらく見入っていました。

野村誠:アコーディオン・ワークショップ2007/05/14 19:24

野村誠さん(Foto:G.F.Schenck)
作曲家の野村誠さんは、先週からヨーロッパに滞在されており、ウィーン音楽大学におけるコンサートとワークショップでは、すでに大反響があったそうです。

明日15日は我がフォルクワング音楽大学を訪れて、アコーディオン・クラスのためにワークショップをしてくださいます。何という贅沢! そしてウィーンで世界初演された「ブタとの音楽」も初演奏者グシェゴシュが弾いてくれます。(ドイツ初演!) その他「F&I」をマルコと智美、「ウマとの音楽」を珠里と智美が、それぞれ演奏してくれます。さらに野村誠さんに彼の音楽について、いろいろと語っていただきます。

野村誠さんと一緒に音楽をする、音楽を聴く、音楽を楽しむ、これほど夢溢れる時間、平和に満ちた空間があるでしょうか。

というわけでアコーディオン科以外の人達にも是非いらしていただきたいと思い、ここにお知らせいたします。

日時:5月15日午後3時ー5時半
場所:Folkwang Hochschule "Torbogen"
Klemensborn39 Essen/Werden

講師:野村誠
演奏:G.ストパ、M.カッスル、富田珠里、大田智美
通訳:御喜美江

野村誠さんのブログ:http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/

猿・申・然る・去る・・・2007/05/15 05:41

作曲家と通訳(Foto:G.F.Schenck)
今日のワークショップですが
Torbogenが狭すぎて”満員御礼”になるかも。

ちなみに:
この企画は何故か申年生まれに集中しています。
十二支なので、ひとまわり、ふたまわり・・・
違いますが、そんなのは大した差じゃない。

ちなみに
講師の野村誠さん(写真右)も
通訳の御喜美江さん(写真左)も
演奏者の富田珠里さん&大田智美さんも
おサルです。

野村誠:ワークショップの演奏者2007/05/15 05:55

穴猿と山猿(Foto:Mie Miki)
今日のワークショップで演奏してくれる
申年生まれの山猿こと富田珠里(ピアノ:写真右)
穴猿こと大田智美(アコ:写真左)